本トラクタは、作業効率と収納力の両立を目的に、工具箱の設計に重点を置いた架装を施しています。工具箱側面に扉を設け、内部スペースを有効に活用することで、中央部にはトレーラ用の油圧装置を収納し、整備性と保護性を兼ね備えた設計としています。さらに、工具箱後面にはスペアタイヤキャリアを設置し、トラクタヘッド用とトレーラ用の異なるサイズのタイヤを収納可能な構造としています。その上からアルミ縞板製のカバーを取り付けることで、タイヤの保護と美観を両立。限られたスペースの中で、収納機能と整備性、安全性を高いレベルで融合させた架装となっています。
工具箱後面にはスペアタイヤキャリアを2つ設置しており、トラクタヘッド用とトレーラ用の2つのタイヤの設置が可能となっています。タイヤが不要になった場合は、骨組みを取り外し、工具箱単体としても使用可能な設計となっています。
カバーを取り付ける前の状態では、スペアタイヤを2つ設置できる構造となっています。工具箱は側面から開く仕様となっているため、スペアタイヤの搭載スペースを確保しながら、十分な収納スペースも両立しており、限られた車両寸法の中で高い機能性を実現しています。
カバー装着後は、アルミ縞板による保護と美観の向上が図られています。カバーの上面端と後面端にはグリップを取り付けており、さらに、カバー後面には昇降用ステップも設置、プロテクタの物入れにもアクセスしやすいように製作いたしました。
トレーラ用の油圧装置は、工具箱中央部に収納されています。工具箱内に専用スペースを設けることで、外部への露出を避け、装置の保護と美観を高める設計となっています。
キャブプロテクタは、踊場幅に合わせた特製サイズで、後面はアルミ縞板張り、側面はステンレス板張り。左右には物入れスペースを設け、中にはレバーブロックをかけるための丸棒も用意しました。
作業灯はプロテクタ内部に埋め込む形で設置することで、プロテクタの拡張性を高めています。また、回転灯は全高を抑えるため、薄型のものをプロテクタ上部に設置しています。